大自然の休日 旅行記一覧
ラジャアンパットとバンダ諸島クルーズ旅行記: 多様なサンゴ礁、飛び回る極楽鳥そしてナツメグの島
ラジャアンパットの極楽鳥とサンゴ礁 2015年4月4日。オセアニック・ディスカバラー号はニューギニア島のインドネシア側に入った。かってイリアンジャヤとよばれたこの地は、今は西パプアといわれている。 クルーズの略図はパプアニューギニア・クルーズに記してある。 最初の寄港地はジャヤプラ. まず、郊外のSentani湖に面した集落を訪ねた。木の皮から作った布状のもの上にきれいな模様を描いたのが、ここ...続きを読む
パプアニューギニア・クルーズ旅行記: トロブリアンド諸島、クラ交易の島、壮大なサンゴ礁、そしてヒクイドリ
ニューギニア島。グリーンランドに次ぐ大きな島である。熱帯雨林に覆われ、未開な人々が住むところというのが一般的なイメージだ。このニューギニア島に惹かれてしまった。 リンドブラッドの船で南極クルーズに出かけたとき、宣伝のパンフレットをもらった。そこにニューギニア・クルーズが載っていた。貝殻のネックレスをつけ、花を挿した少女が微笑んでいる。 「ニューギニアも面白そうね。行ってみたいわ」 妻がいった。...続きを読む
一年間の絶景: バガン、モハーの断崖、ポルトフィーノ
景色は見下ろしたほうが良い、とHilman wonderで知られる旅行の達人、Hilman氏が言っている。確かに私の経験でもそうであり、グランドキャニオン、ヴィクトリアの滝、マチュピチュなどと数え上げることができる。 2014年の旅行では眺望に恵まれた時が多かった。バガン、モハーの断崖、ポルトフィーノで、やはり見下ろしている。この旅行体験は既に4Travelに発表しているので、ここでは、まとめ...続きを読む
南アフリカ、花の旅行記: ウェストコースト、ナマクアランド、クランウィリアム
ナマクアランド、あるいはナマクワランド。魅力的な地名である。一度、南アフリカを旅した私にとっても。ナマクアランドはケープタウンから数百キロ北上したところに位置する。半砂漠状態なのだが、冬の雨の後、一面にワイルドフラワーが咲き誇るという。 世界的に著名なワイルドフラワーの楽園は、南半球の大陸西岸に集中し、ナマクアランド以外に、西オーストラリアとチリのアタカマ砂漠があげられ...続きを読む
「大自然の休日」の出版について
7大陸の大自然を夫婦で回った経験をまとめました。詳しい状況を記しましたので旅行計画、ことにエコツアーの計画に参考となると思います。 野生動物の観察、雄大な景色の鑑賞、トレッキング、ダイビング、釣りと内容は多彩です。特に野生動物の観察はビッグファイブ、ヌーの川渡り、マウンテンゴリラ、ホッキョクグマ、ヒグマ、ベンガルトラ、キングペンギンの大群、シロナガスクジ...続きを読む
ツンドラに集うチャーチルのホッキョクグマ
降り立ったチャーチルの町は寒かった。でもこれでよい。これからホッキョクグマに会うのだから。ホッキョクグマ、愛称シロクマは陸上にいる肉食獣としては最大である。白い毛皮や、やや細長い顔が美しい。 野生のホッキョクグマはずっと長い間、見たい動物であった。1994年、カトマイ国立公園でホッキョクグマについての本を買っていた。そしてカナダのハドソン湾に面する町、チャーチルの近くにホッキョクグマが集まってく...続きを読む
ナミブ砂漠とサハラ砂漠の旅行記
ナミブ砂漠 アフリカ南西部の片隅にナミビア共和国がある。 そこにナミブ砂漠が横たわる。地球上で最も古い砂漠で、中心部には、赤っぽい砂でできた砂丘が連なっているという。 その高さは200メートルをはるかに越え、世界最大級だそうだ。本格的な砂丘を見ようとすればここが第一の選択肢となるであろう。 ガイドブックで眺める写真はことのほか美しく、どうしても訪ねてみたくなった...続きを読む
マダガスカルの原猿たち
ベレンティ 見知らぬアフリカの町で、深夜に迎えが来なかったら、と一抹の不安をかかえて出口を出たが余計な心配だった。私の名前を高々と掲げてガイドのナリソンさんが待っていた。 2007年8月15日。マダガスカルの首都、アンタナナリボの空港に夜10時過ぎに着いたのである。 ナリソンさんは、上手な日本語を話す。説明を受けながら、宿のヒルトンホテルに向かった。 マダガスカルはキツネザルとバオバブで有名だ。2002年...続きを読む
南極旅行記: 南極大陸、サウスジョージア島、フォークランド諸島のクルーズ
長い間行きたかった場所で残ったのは南極大陸だ。白い氷の大陸を一度、この目で確かめたかったが、南極旅行のシーズンは12月から2月である。ずっと都合がつかなかった。 ガラパゴスとマチュピチュの旅で利用したリンドブラッドエクスペディションズから、しばしばパンフレットが送られてきた。そこには南極クルーズが華々しくあつかわれていた。 リンドブラッドは南極観光旅行の...続きを読む
ルワンダのマウンテンゴリラ: ゴリラトレッキング旅行記
アフリカの中央部の山にマウンテンゴリラが棲んでいる。このゴリラを見に行くゴリラトレッキングあるいはゴリラトラッキングは究極の旅行体験の一つとされている。 私たちも興味を持ったが、さまざまなリスクを考えて先延ばししていた。そのうちに老人というべき年齢になってしまった。ゴリラトレッキングは山道を長時間歩くので、体力がないと参加できない。もう、これ以上延ばせないのである。 2011年...続きを読む
タスマニアからヘロン島へ
タスマニア ウミガメの産卵を見に行こう。2人で意見が一致した。屋久島、ボルネオ、コスタリカ、メキシコと候補になる場所は多い。しかし、確実性、そして治安の良さと考えていくと、オーストラリアの東海岸に落ち着いてくる。 とりわけ、ヘロン島とモンレポス(Mon Repos)が有名である。リゾートでの休暇となればヘロン島であるが、モンレポスはレンジャー主催の観察会が秩序立っていそう...続きを読む
サファリの本場、ケニアを回る: ヌーの川渡りなど
ナイロビからアンボセリへ 南部アフリカのマラマラやチョベでサファリを満喫した私たちだが、一度はケニアを訪ねるべきだと思っていた。 ヘミングウェイの「キリマンジャロの雪」、そして「愛と哀しみの果てに」と訳された「アウト・オブ・アフリカ」。 アフリカを象徴する物語はいずれもケニアが舞台だ。アフリカの風が気に入った妻は特にケニア行きに熱心だ。 しかし、ケニアの治安の悪さは一向に改善...続きを読む
南アフリカ、マラマラ保護区: 夢の5日間
はじめてのサファリ ついに、アフリカに行けることになった。長い間、憧れていた所である。しかし、情報を集め、そして状況が許すのを待っているうちに、東アフリカの情勢が悪化した。ケニアでは暴動まで勃発したのである。 あわてて南アフリカに目的地を変更した。ターゲットはクルーガ-国立公園の近くの私営動物保護区である。 国立公園との間に柵はなく、動...続きを読む
ガラパゴスからマチュピチュへ; アタカマ砂漠、アマゾン、パンタナール
ガラパゴスからマチュピチュへ ガラパゴス マイアミ経由、エクアドルのグアヤキルを目指した。アメリカの旅行会社リンドブラッド・エクスペディションズ(Lindblad Expeditions)のガラパゴスとマチュピチュ16日のツアーに参加したのである。 ガラパゴスもマチュピチュも魅力的ではあるが、個人旅行で行くのは不安なところであった。 リンドブラッドは良心的な旅行社とし...続きを読む
ゾウに乗ってトラを見に行く
見ることが難しい野生動物の1つはトラである。トラは、20世紀初頭には10万頭以上いたが、密猟のため急速に数を減らした。 一時は、21世紀には野生のトラは絶滅するのではないか、といわれたほどである。現在、野生のトラは4000頭ほどと考えられている。トラの保護に一番熱心なのはインドである。 問題をかかえながらも...続きを読む
花とクジラのオーストラリア
ワイルド・フラワー 1997年8月8日、メルボルンに着いた。ペンギンパレードを見物するためである。朝のうちに、クック提督の育った家を見にいった。 イギリスから移したものだ。大探検家の生家にしては余りに小さく、部屋も質素であった。植民地時代以前のヨーロッパの貧しさを改めて認識した。 ペンギンツアーの一行はインコの餌付け、ヒツジの毛刈りといったアトラクションのあとフィリップ島の海岸に向...続きを読む